悪質クライアントからあなたを守る案件探しの方法

フリーランスとしてクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトを使って案件を探す時に、仕事の中身だけではなくクライアントの質を見極めることがとても大切です。
ここでは著者の実際にあった苦い経験を踏まえながら、悪質なクライアントからあなたを守るための方法をお教えします。

著者が出会ってしまった悪質クライアント

私がフリーランスとして活動を始め、現在の優良クライアントに絞った案件受注をするに至るまでの経緯として、数々の悪質クライアントに出会ってしまったということがあります。
悲しいことに、あなたが思っている以上にWEB上には悪質クライアントが蔓延しています。
ここでは、私が出会った「WEB上では相手の顔が見えない」ことを悪用して活動する悪質クライアントの例を見ていきましょう。

契約後、ある日突然メッセージが返ってこなくなる

これはそれほど珍しいケースではありませんが、契約後、では実際に話を進めていこうかとメッセージを送ると、待てど暮らせど返事が返ってこないということがあります。
思うに、以下のようなことが起きた時に、しかるべき大人の対応をするのではなく「どうせ顔も見えないから放置すればいいか」と安易に考えた結果起こるケースである感じています。

  • 中間業者がエンドユーザーに確認する前に見込み案件として募集を開始したが、エンドユーザーの承認が下りずに案件が流れた
  • 実際に契約はしてしまったけれどもっと安価にやってくれる人が見つかったので乗り換えたい
  • 安く抑えるために見積もり時に案件の全容を教えてくれない

    正直、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトでは契約前に案件の内容をすべて詰めることができません。
    案件の募集から契約までの間はスピード感が求められるため、逐一メッセージを送って内容を確認していると、その間に別の方に案件を取られてしまうことがしばしばあります。
    そのため、私たちはおおまかな内容を見て、こちらで大体どの程度の工数がかかるのかをざっくりと見積もり契約金額を提案します。
    そして契約後に細かなヒアリングをしていく中で詳しい要望を抽出しつつ業務を進めていくのがセオリーとなっています。
    当然、最初の見積もり段階で聞いていた内容と実際の内容が違うと、本当にかかる金額が変わってきますよね。
    悪質クライアントは、この見積もり段階でなるべく安い金額を提案してもらうために敢えて内容を軽めにした募集要項を書きます。
    そして、契約後に「あれも」「これも」とどんどん内容を肉付けしていくのです。
    もちろん、優良クライアントの中にも最初に仕様がよく決まっていなく進める中で必要な機能が増えて肉付けする、ということはあります。しかし、優良クライアントの場合は最初の話では無かった仕様が追加担った時は、快く追加料金の支払いに応じてくれます。
    一方で、悪質クライアントは最初の話では無かった仕様であろうとも、追加料金は支払いません。「”一式”と書いてあるのだから全部含まれていると認識している」「追加料金が発生するなら契約を打ち切る」といった、何故か強気の姿勢でどうにか追加料金なしで機能を盛り込もうと画策してきます。
    あなたが他にも案件受注の目処があるならば、そういった話が出た時点でこちらから辞退することもできますが、そうではない場合は案件を失うと収入に大きく響くため、不利益であっても案件を失うよりはマシか、という考えのもと、応じてしまうことになるでしょう。

    業務がいよいよ終盤に差し掛かった時に音信不通になる

    これは、「契約後、ある日突然メッセージが返ってこなくなる」のさらに悪いバージョンです。
    私の場合、ある時はデザイン提案の時に提案デザインを提案・修正を繰り返し、いよいよ最終デザインを提出して承認待ちという段階で連絡がつかなくなり、デザインを持ち逃げされたことがあります。
    ある時は、HTMLのWEBサイトを作っていて、デモ環境に要望のサイトを構築して、URLを教えたところ連絡がつかなくなりました。後からわかったのが、しっかりとアクセスはされていて、ページ全体のソースをダウンロードされて持ち逃げされていました。
    ある時は、もうデモ環境での構築・本番環境への移管が終了し、いよいよ納品ボタンを押すだけというところで「ユーザーに動作確認をしてもらっています」というメッセージのあと連絡が取れなくなりました。

    優良クライアントと悪質クライアントを見極める方法

    では、実際にどうしたら優良クライアントと悪質クライアントを見極めることができるのでしょうか。
    ここからは、悪質クライアントを見極めるためにも応募メッセージを送る前に見ておきたいポイントについてご紹介していきます。

    クライアントのプロフィールを見る

    クライアントのプロフィールには一度確実に目を通しておきましょう。
    発注側はプロフィールが受注側に比べて簡素な傾向がありますが、悪質クライアントの方が複数のアカウントを流用しているため手が回らなかったり、より自分を特定できないようにと内容が薄い傾向が見られます。
    また、クライアントが行っている事業のWEBサイトのURLなどが載っている場合があります。WEBサイトが見られれば、相手がどのような理念のもと事業を展開しているのかがわかります。

    クライアントの終了案件での評価内容を見る

    やはり、実際にそのクライアントと仕事をしたことがある人の声は重要です。
    クラウドワークスでは、案件が終了した時にクライアント評価として「要望」「クオリティ」「スケジュール」「コミュニケーション」「パートナーシップ」について5段階評価ができます。また、コメントも残すことができます。
    優良クライアントの場合、5段階評価が高いだけではなく、コメントとしてどういった点が良かったという感想が充実します。また、似たような募集では同じフリーランサーさんと連続して付き合いがあったり、スカウト案件があったりする場合は、少なくともそのフリーランサーさんが「二度と一緒に仕事をしたくない」と思うようなクライアントではないとうかがい知ることができるのです。
    一方、悪質クライアントの場合は5段階評価が低かったり、仮に社交辞令で5段階評価がそれなりの数値であっても、コメントで「今回は評価しない」にチェックを入れられていたりします。また、フリーランサーと取っ替え引っ替えしているのも特徴的です。

    クライアントの募集実績数と評価件数を比較する

    まず基本は、クライアントの募集実績数と評価件数を比較しましょう。
    募集実績数と評価件数が概ね同じくらいの件数であれば、一度募集を行えば納品までおつきあいができる優良クライアントということがわかります。
    逆に、募集実績数が非常に多いのに評価件数が少ないという場合は、案件の途中でアクシデントが起きるなどして中断されることが多いクライアントであることがわかります。もちろん、必ずしもクライアントに全ての原因があるわけではありませんが、そういったことが起きやすいクライアントである、という傾向がわかります。

    募集要項の書き方を見る

    募集要項の書き方一つでも、クライアントの質がわかります。
    例えば、書き方が詳細に書いているのか、数行程度またはテンプレートそのままで書いているのかによって、相手の「要望を言葉にする力」がわかります。
    言葉使いからは、クライアントがあなたを「パートナー」と思って依頼しているのか、「安く依頼ができる都合の良い業者」と思って依頼しているのかが滲み出てきます。
    私の今までの経験上、パートナーと思って依頼している優良クライアントとの仕事では、コミュニケーションも十分に取れ、相手の要望がわかりやすく、とても仕事が進めやすいと感じます。
    逆に、安く依頼ができる都合の良い業者と思っているような悪質クライアントとの仕事では、ヒアリングをしてもレスポンスが悪く、何度も仕様変更や修正依頼が入ったりして、終わってみると進めづらいうえに時間に対する作業単価が悪かったと感じます。もっと悪質になると、最初の話に無かった機能を捩じ込もうとしてくるので、非常に嫌な思いをすることになります。

    まとめ

    いかがだったでしょうか?
    現在WEB上に潜む悪質クライアントの例と、そういったクライアントからあなたの身を守る方法をお伝えしてきました。
    私は現在優良クライアントとしか仕事をしないスタンスを取っており、実際にここ近年は悪質クライアントには出会っていません。
    それは、これらの実践があってのことだと成果を実感しています。
    あなたも、あなたがフリーランスとしてなるべく辛い思いを避けるべく、ぜひ実践してほしいと願っています。



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