フリーで仕事をするための働き方「フリーランス」について

フリーランスとは、『特定の企業や団体に専従せず、自らのスキルが発揮出来る契約単位で仕事をする独立した個人』のことを指します。職業分類で言うと、個人事業主や自由業に属し、さらに自らが行う業務の内容によってさらに細かな呼び名がつけられます(文筆業、デザイン業など)。フリーランスとして働く人のことをフリーランサーと呼ぶこともあり、近年新しい働き方として注目を集めています。

フリーランスとは?

「フリーランス」の語源

フリーランスの語源は中世ヨーロッパ時代の「freelance」という言葉の意味を引き継いでいます。これは、戦争が起きた時に王族専従の兵士だけでは兵力が足りず、民間の軍隊(日本でいうところの、戦国時代に随時招集された農民兵のようなもの)を雇う時に使った単位です。最初は軍隊の規模を示していた言葉ですが、時代の移ろいとともに「企業や団体に専従せず、契約単位で働く人」を指すようになりました。

フリーランスの特徴

フリーランスとして働く場合、自らが仕事の案件を選び、自らが営業をかけ、自らが管理し、自らが業務を行い、自らが行った業務に対する責任を負う、という特徴があります。
つまり、簡潔にいうと「業務を自由に選択できるが、すべての業務を自分で行う必要があるということです。そのため、フリーランスとして働いていくためには、「どんなに条件が良くても自分の能力を超える案件は取らない」ということが大切になります。自分がフリーランスとして働く基盤が盤石になり、他のフリーランサーとのつながりができた後であれば、チームを組んで協力することで大きな案件をこなすこともできますが、そういった準備が整わないうちから自分の手に負えないような大きな案件に手を出すと、納期に追われ、下請けへの発注金のやり繰りに追われ、クライアントからのプレッシャーにも追われることとなり、時間的にも金銭的にも精神的にもひどく疲弊してしまします。
すべてを自分で管理するからこそ、自分の能力や余裕を客観的かつ正確に把握した上で采配を行う必要があるのです。

フリーランスとして働く人が増えている

この調査はランサーズ株式会社が、2015年3月12日~3月19日の間に全国の20~69歳の男女を対象(株式会社マクロミルの登録モニター6万人に対してオンライン調査を実施)として行なったものです。その結果からスクリーニングをかけた3094名(うちフリーランス1548名)分を有効回答としています。

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これを見てわかるように、現在社会人として働いている人の中で、フリーランスとして働いている方は19%にものぼります。およそ2割、5人に1人がフリーランスとして活動しているということです。ただ、この調査結果の中には、企業に属しながら副業としてフリーランスとしても働いている方も含まれています。そのため、フリーランス1本で生計を立てる方はこの数値よりももっと少ないのですが、社会の傾向として「フリーランスという働き方が社会的に広く浸透してきている」ということがよくわかります。
また、米国の2014年度の調査では、フリーランスとして働いている方は全体の34%です。つまり、日本国内だけではない、もっとグローバルな視点から見てもフリーランスという働き方が浸透してきていることがわかります。

フリーランスとしての働き方が注目される理由

若い世代を中心に、仕事内容を考慮した転職が増えている

こちらのアンケート結果をご覧ください。これは転職サイト「en転職」が2014年度に実施した「転職に対する期待」を調査した内容の一部です。こちらの内容は、転職活動の経験がある方を対象とした「転職活動をし始めた理由は何ですか?」という質問の調査結果です。

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全体的に「キャリアアップのため」「自分の能力を試したかったから」「仕事内容に不満があったから」という仕事の内容そのものに対する不満や、仕事に対して自分の能力が活かされていないという不満が多い結果となっています。特に20代では「仕事内容に不満があったため」への回答が群を抜いています。

基本的に、企業に勤めている方は自分で仕事を選ぶことができません。企業には理念があり、その理念に基づく事業があり、事業に基づく案件があります。
労働基準法によって、労働契約を結んだ従業員は企業の指揮に従う義務がありますので、個人の意見で仕事を選ぶということができないのです。

労働契約とは、労働者が使用者に対して労務を提供することを約し、これに対して使用者が労務の対価とし ての報酬を支払うことを約する契約のことです。 労働契約が成立すると、使用者は労働者を指揮命令する権利を取得し(指揮命令権)、労働者はその指揮命 令に服従する義務を負います(服従義務)。同時に、労働者は使用者に対して賃金を支払うよう請求する権利を 取得し(賃金請求権)、使用者は賃金を支払う義務を負います(賃金支払義務)。

仕事は人生の中で大きな割合を占めることですから、「仕事の内容に不満がある」「不満があるけれど組織の中では自由な選択ができない」と感じた人は、企業の中であがくのではなく、思い切ってやりたい仕事がある企業に転職しようと決断する方が多いようです。

収入と評価に不満を感じる人がフリーランスを選択している

「2.1 若い世代を中心に、仕事内容を考慮した転職が増えている」のグラフをもう一度見ると、仕事内容に関する不満の次に多かったのが収入や労働条件に関する不満でした。「収入が少なかったから」の項目では20~30代の方で不満を抱えている方が多く、「労働条件が悪かったから」では20代で不満を抱えている方が圧倒的に多い結果となりました。

こちらのアンケートは、2015年1月~2015年12月までにレバテックへ登録に訪れたフリーランスエンジニア・クリエイター739名を対象に実施。その年齢構成は30代が52%、続いて40代が28%、20代(16%)、50代(4%)の順となっています。

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この結果をみると、フリーランスを始めた方の64%もの人が、企業に属していて収入や仕事の内容に不満を感じていたことがわかります。
多くの企業では、査定・評価には相対評価や企業独自のルールに基づいた手法がとられます。また、その評価に対する報酬は、企業の営業成績によって決定されるため、どんなに個人が頑張っても特別に評価してもらえる、報酬がもらえるというケースは稀でしょう。
一方、フリーランスとして働くと、良くも悪くも自分の行った業務そのものに対する純粋な評価と報酬が決定します。頑張れば頑張るだけ高い評価がつけられ、高い報酬を得ることができます。

そのため、特に20代〜40代でこれからも長く働くことを考えている世代では、仕事量に見あった報酬と評価を得るために、フリーランスという働き方を視野に入れている方が多いようです。

まとめ:フリーランスとは

  • フリーランスとは、『特定の企業や団体に専従せず、自らのスキルが発揮出来る契約単位で仕事をする独立した個人』のことを差し、近年働き方の1つとして注目されている。
  • フリーランスでは、業務を自由に選択できるが、すべての業務を自分で行う必要があるため、自分の能力や余裕を客観的かつ正確に把握した上で采配を行う必要がある。
  • フリーランスでは、自分の行った業務そのものに対する純粋な評価と報酬が決定するため、企業に属していて給与や査定・評価に不満を抱える人の転職方法の1つとして視野に入れられている。
  • フリーランスとして働こうと考えているあなたは、まずは仮にフリーランスとして働くのであればどういった業種があって、自分にはどの業種が合っているのかを事前にイメージしておきましょう。

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