自分が「フリーランスになるべきかどうか」を考えるためのステップ

フリーランスとして独立することは、あなたの人生を変える選択です。
新卒者・転職者は新しい企業に応募する際に、その企業について慎重にマッチングを確かめるように、フリーランスとしての独立を考える人は、フリーランスという働き方とのマッチングを慎重に確かめることが、あなたが独立した後も長く仕事を続けるためには必要なのです。
ここでは、フリーランスとして独立するかどうかで迷った時に、開業前に考えてほしいことについてまとめました。

自分の将来のビジョンを描く

自分が抱える問題点を洗い出す

まず最初に、あなたがフリーランスという働き方を検討されているのであれば、それはあなたが何かの問題を抱えているということです。それは、収入に関する問題であったり、介護や子育てといった時間に関する問題であったり、やりたい仕事があるといった仕事の内容に関する問題であったりと、人によって様々な問題を抱えています。
まずは、自分の立場や感情に向き合って、自分が抱えている問題を洗い出してみましょう。問題を洗い出した後は、それが「独立」によって解決するものなのかどうかを検討していきます。

「現状維持」「転職時」「独立時」で問題がどの程度解決するのかを比較する

先に述べたように、自分の抱える問題を自覚した後は、その問題が「独立」することで解決するものなのかどうかを検討していきます。このとき、「独立」の場合のみを検討するのではなく、今の状況のまま働き続けた時の「現状維持」、別の企業に転職した時の「転職時」、フリーランスとして独立して働いた時の「独立時」の3つの視点で考えましょう。フリーランスとしての働き方も、企業に勤める働き方も、それぞれにメリットとデメリットがあります。3つの視点で問題解決を考えることは、あなたの抱える問題がどんな時に解決する問題なのかが明確になるだけではなく、それぞれ働き方を選択する場合のメリットとデメリットと問題の解決できる範囲を総合的に比較検証するのに役立ちます。

「独立」することでどんな問題を解決し、さらにどうなっていきたいのかを考える

自分にはフリーランスとして「独立」することが最適だと判断したのであれば、次に「今後どうなっていきたいか」を考えます。
終身雇用として働いている場合は、例え将来に対する明確な目標やビジョンがなくても周りの流れに乗ることで続けていくことができます。しかし、フリーランスとして働く場合は、すべての原動力は自分自身にありますので、自分が目標や将来のビジョンを見失うと、続けていく中で不安が生じたり、何をしたら良いのかがわからなくなってしまったり、モチベーションを保つのが難しくなったりしてしまいます。
目標やビジョンを定めたからといって、必ずしもその通りに行かなくてはいけないという意味ではありません。仕事を通していろいろな経験をする中で、新たな目標が定まったり、こうなりたいという方向性が見えてきたりするので、そういった場合は臨機応変に目標やビジョンを乗り換えれば良いのです。ここで言いたいことは、あなたがフリーランスとして働き出して躓かないための指標として、最初は仮でも良いので目標やビジョンを持つことが重要であるということです。

自分の業種を選択する

自分のスキルを自覚する

フリーランスとして働く上では、自分の能力のすべてが営業ツールとなります。自分には何ができるのかをしっかりと自覚しておきましょう。
とは言っても、何のスキルが営業ツールとして有効なのかはなかなか判断がつきませんよね。
そういった時は、クラウドソーシングサイトを利用してみましょう。一般に、クラウドソーシングサイトでは、クライアントが応募者のスキルを確認するためにスキルレベルを入力する項目があります。この入力項目にあるスキルのうち、自分はどのスキルをどの程度できるのかを書き出してみましょう。

自分の「強み」を自覚する

スキルと強みは別物です。スキルは技術であり、強みはあなたの性格や考え方によって導き出されるあなたの傾向です。スキルを使って、あなたがもともと向いている傾向に沿って仕事をすることがあなたが一番気持ち良く仕事ができ、一番力を伸ばしていける働き方なのです。
まずは、あなたの「強み」を自覚しましょう。「強み」の自覚には以下のような統計データ分析サービスを使うと、質問に答えていくだけで、より信頼性の高い分析結果を得ることができます。

自分のスキルを磨いておく

あなたが今すぐではなく、将来的にフリーランスとして独立したいと考えている場合は、今の内から自分のスキルを磨いておきましょう。独立した時に武器は多ければ多いほど有利に案件を受注することができますし、自信を持って案件に取り組むことができます。

1年目の目標を決める

貯蓄と生活費を見直す

フリーランスとして働く前に、フリーランスとして生計を立てるためにはどの程度の収入が必要になるのかを検証してみましょう。どうしても最初数ヶ月は開業用設備にお金を投資することも考えるとマイナスになります。現在の貯蓄から見込み経費を引いた額を生活用の貯蓄とみなします。また、光熱費や通信費、賃貸であれば家賃や駐車場代といった月にかかっているあらゆる支出を見直しましょう。その中で経費として計上できるものもありますが、ここではフリーランスの収入だけで生活費を払うためには月額いくらの収入が必要なのかを見ることが目的ですので、経費計上については考えないものとします。
これらの情報を精査することにより、自分がフリーランス1本で生計を立てるためにはどの程度の年収が必要なのかの目安がわかります。

案件の単価を調査する

自分がフリーランスとして生計を立てるためには月にいくらの収入が必要なのかが明確になったら、次は自分のスキルでできる案件の単価を調査してみましょう。月に必要な収入を得るためには、毎月どの程度の案件数が必要になるのかの目安となります。
実際にフリーランスとして働き、クライアントに提案する際の料金提案時には根拠に基づいた金額を算出することで案件によって金額は上下しますので、それに伴って月に担当する案件数も上下します。あくまで目安として、その案件数を自分はできるかどうかを検証していきましょう。

実際にフリーランサーとしてやっていけるかどうかのテストを行う

本当にフリーランスとして独立する前に、自分がフリーランスとして働いた時にどの程度の収入が得られるかのテストを行うことができます。どういうことかと言うと、期間を決めて副業フリーランスとして働いてみるということです。もちろん、仕事をしながらのことなので時間は限られているでしょう。しかし、目安を図るには実際にやってみるのが確実なのです。
副業フリーランスとして働く場合、法律上、「給与を1か所から受けている給与所得者は、副業などで得られる所得金額が年20万円を超えないなら確定申告の必要はない」とされています。まずは1ヶ月、限られた時間でどの程度の案件をやることができるのかを試験してみましょう。
これは手応えを確認するだけでなく、本当に独立する時に実績ゼロではない状態の案件を取りやすい状況からスタートを切れるというメリットもあります。一度案件をやってみることで、フリーランスとしての案件探しから請求までの一連の流れを経験できているということも、独立した後に慌てなくて済むので安心できる材料になります。

1年目の収入目標を決める

実際にフリーランスとして独立することを決めた場合は、まずは1年目の収入目標を定めましょう。自分に必要な収入額と案件単価を考慮した上で自分の作業スピードであればどの程度の収入が見込めるかを現実的に算出し、貯蓄用として15~20%の金額を上乗せした金額を1年目の収入目標として定めましょう。これは、あなたがフリーランス1本で生活を営む上で必要となる収入のボーダーラインとなります。
もちろん、目標ですのでより高い金額を設定しても良いです。その場合は第一目標として高額収入額を定め、第二目標として現実的な収入額を定めておきましょう。
実際に1年目を過ぎた時に振り返ってみると、しっかりとポイントを押さえながら仕事に取り組んでいけば、無理なく目標を達成していることに気づきます。

SNSでもご購読できます。