あなたがハラスメント被害に遭った時にやっておきたい3つの対策

近年、ハラスメント問題が深刻化しています。あなたは、あなた自身や周囲の方がハラスメント被害に遭ってしまった時、一体どのような行動をとると良いのかを知っていますか?
ここでは、ハラスメントとはどのような行為のことを指すのか、そして、あなたがハラスメント被害に遭ってしまった時にやっておきたい3つのアクションについて見ていきます。

ハラスメントとは何か

ハラスメント(harassment)は直訳で「嫌がらせ」となります。嫌がらせといっても、本人に明確な意思が無い場合もあり、当人は気づいていないけれど相手を不快にさせたり傷つけているという事例もあります。ハラスメントに明確な線引きが無いため、事例によって「これはハラスメントかそうでないか」を第三者が判断することが多く、グレーゾーンの事例に対しては注意を促すことが難しいという実情があります。
具体的なハラスメントの種類についてはこちらの「ハラスメントの種類」をご覧ください。

ハラスメントが起きた時の対処

あなたがハラスメントにあった時、どうしたら良いのでしょうか?

ハラスメントの記録を残す

まずは、ハラスメントを受けていると自覚した段階から「いつ」「どんな状況で」「何をされたのか」の記録を残しましょう。この時、たとえ告発することを考えていなくても将来の保険として記録を残すことが大切です。たとえ告発しないにしても、誰かに相談する時に記録があることでより正確な状況を相談することができますし、今後状況が悪化して限界を感じた時には記録を持ってすぐに助けを求めることができます。
「これは、ハラスメントに入るのだろうか?」と迷ってしまった場合も、まずは記録に残しておきましょう。ハラスメントは具体的な線引きがなく曖昧な定義である以上、ホワイトな行為、ブラックな行為、そしてグレーな行為があります。グレーな行為は当事者目線から見るとブラックな行為に映りますが、まわりの人から見るとホワイトな行為に映ることもあるくらい、見る人によって感じ方が異なります。そういった行為は、自分の判断でハラスメント行為かどうかを決めるのではなく、有識者(弁護士やハラスメント被害相談窓口など)に判断してもらうのが良いでしょう。そのための材料として、まずはあなたが遭った被害について、すべてを記録しておく必要があるのです。

周囲の人に相談する

自分がハラスメントを受けているということは、なかなか人には相談できないことです。しかし、心理学の学問的観点から見ると、人は心の中に問題を留めておくと、本来感じている不安をより大きく感じてしまうという傾向があります。心の中の不安が大きくなりすぎるとどんどん視野が狭くなって、自分では正常な判断ができなくなっていきます。(正常な判断ができなくなった状態をマインドコントロール下にあると言います)そうなる前に、誰かに相談してハラスメントの状況を知った上でアドバイスをもらいましょう。近年ハラスメント問題が深刻化した背景を受けて、様々な機関がハラスメントの相談窓口を設けています。ハラスメントの内容に応じて、インターネットで「◯◯ハラスメント 相談窓口」といった検索を行うことで、あなたの相談を受けることができる窓口を知ることができます。専門家に話を聞いてもらった上でどうしたら良くなるのかのアドバイスを頂きましょう。

告発をする

ハラスメントの最終手段は告発することです。その際に警察や検察庁に対して告発を行う「刑事告発」と社内の本社や人事部に対して告発を行う「内部告発」があります。

内部告発

内部告発は、主に職場でのハラスメント被害にあったときに有効です。上司や先輩社員から受けたハラスメントの記録をもとに告発文を作成し、会社の本社や人事部に提出します。
内部告発で状況が改善する例として、以下のような場合があります。
・軽度のハラスメント被害の場合で、ハラスメント行為を行った当人に自覚がなかった場合、会社からの注意を受けてハラスメントが改善することがある。
・重度のハラスメント被害の場合で、ハラスメント行為を行った人があなた以外にもハラスメント行為を行っていた場合、企業の人事部や組合から要注意者として認識され、処分が下される。
内部告発で状況が改善しない場合は、告訴・刑事告発を行うか、その企業に見切りをつけて転職するかを選択します。

告訴・刑事告発

一般に、職場でのハラスメント以外のハラスメント被害を受けた場合の告発は、告訴・刑事告発になります。被害者本人が被害を届け出る場合が告訴で、第三者が被害者の被害状況を届け出る場合が刑事告訴にあたります。実務上、警察に対して告発を行います。まずは被害相談という形で警察に状況を説明し、内容に応じて今後の方針を決めていきましょう。

告発時に気をつけること

告発する際には、あらかじめ用意しておいた記録をもとに、事実のみを書き出しましょう。誇張や感情移入しすぎた文章だと信憑性に乏しいと判断され、適切な証拠として取り扱われない場合がありますので注意してください。
自分で告発文を作るとなるとどうしても感情が入ってしまうという方は、ハラスメントの相談窓口で告発文を作りたい旨を相談し、指示に従いましょう。

さいごに

あなたがハラスメントの被害に遭った時、「自分が我慢すればいいんだ」と溜め込まないでください。溜め込むという行為は、ハラスメントで傷ついたあなたの心に対して、さらに負担をかけることになります。
しかし、職場で信頼がおける人が居ないという方や、ご家族が居ても、家族だからこそ心配をかけられなくて相談ができないという方もいらっしゃいますよね。そういった方は、全国のハラスメント相談窓口という相談先があるということを知っておいてください。相談員はハラスメントについての理解がありますし、プライバシーを守ってくれます。
ハラスメントが深刻化する前に、相談窓口などで専門家の意見を伺うことで、ハラスメント問題を解決してあなたの心を自由にしていきましょう。

SNSでもご購読できます。