
個人でフリーランスをやっていると、いろいろなレンタルサーバーに触れる機会があります。
数あるレンタルサーバーの中からおすすめのものをいくつかピックアップして、比較・検証してみました。
一度目を通しておくと、サーバー選定をする際に各社の特徴を踏まえた上で選ぶことができます。
ページコンテンツ
比較・検証のサーバー一覧
おすすめの無料サーバー2選
①エックスドメイン
②WPblog
ブログ初心者の方は、まずは無料サーバーで試してみたいと思いますよね。
どうしても無料サーバーの方が制限が多いのは否めませんが、ブログの感覚をつかむための練習としては無料サーバーでも十分なので、まずは始めてみて、やりながら学びましょう。
おすすめの有料サーバー2選
①さくらレンタルサーバー
②エックスサーバー
本格的にブログを開設するのであれば、有料サーバーをおすすめします。
とりあえず無料で作ってアクセス数が上がってきてから有料に、と考えられている方は「上がってきてから」ではなく「上がる前に」有料版にした方が良いことをお伝えしておきます。
その理由は以下のとおりです。
各Server会社の概要と特徴
無料サーバーの各社概要
①エックスドメイン
エックスドメインは、大容量有料サーバーの提供で知られるエックスサーバーが運営している無料サーバーです。
エックスドメインは無料版のレンタルサーバーの名称で、WordPressサーバー機能とHTMLサーバー機能があります。
有料版になると、WordPressに特化したサーバーはwpXレンタルサーバーという名前になり、WordPressに限らず幅広い運用に特化した大容量サーバーはエックスサーバーというふうに3つのタイプのサーバーがあります。
特徴としては、大容量で銘打っているだけあって、他のサーバーと比べてサーバー容量が大きい点です。
また、WordPressサイトを最大同時5件も管理ができるので、「WEB制作系のフリーランスとして活動を始めたけれどまだ自分のサーバーを持っていない。けれどクライアントに画面確認をしてもらうためにサーバーが必要」という方はエックスドメインがおすすめです。
私も最初は、大容量サーバーを契約するほど余裕がなかったので、エックスドメインで自分の実績を載せるためのブログを1つ、デモ環境用のブログを4つ作って運用していました。
広告はPC版では表示されません。スマホ版でもコンパクトなサイズなのでそれほど邪魔にもならず、閉じるボタンで閉じることができるタイプの広告なので「広告が邪魔でデザインが見えない!」といった問題もなく、本当にこれで無料なのかと思うほど順調な運用ができました。
フリーランスのデモ環境として、アフェリエイト用ブログの複数運営環境として、など様々な使い方ができます。
データベースの管理サービスであるphpMyAdminが使えるので、バックアップやデータベースの直接カスタマイズなどができる点も大きなメリットです。
WordPress | 最大同時5件 |
広告 | ヘッダーとフッターに1箇所ずつ |
ディスク容量 | 1GB(HTMLサーバー機能)2GB(WordPressサーバー機能) |
データベース容量 | 100MB |
独自ドメイン | ○ |
サブドメイン | ○ |
FTP接続 | ○ |
phpMyAdmin | ○ |
メール配信 | 200通/日(プログラムから送信) |
②WPblog
WPBlogは名前の通り、WordPressに特化したレンタルサーバーです。
有料版と無料版の両方があり、無料版ではエックスドメインと同様に最大5つまでのWordPressサイトを同時に管理することができます。
サーバーの動作はエックスドメイン高い稼働率を保っている安定したサイトと言えます。
WPblogは、ドメインがエックスドメインの「○○.xdomain.ne.jp」に比べて「○○.woblog.jp」とコンパクトなのがおすすめな点です。
実際に使ってみたところ、WordPressを5サイトインストールしても十分な表示速度を保っており、ビジネスとしての運用も問題が無いと判断できました。
phpMyAdminを使う予定がなければWPblogもおすすめです。
WordPress | 最大同時5件 |
広告 | ヘッダーとフッターに1箇所ずつ |
ディスク容量 | 1GB |
データベース容量 | 100MB |
独自ドメイン | ○ |
サブドメイン | ○ |
FTP接続 | ○ |
phpMyAdmin | × |
メール配信 | 100通/日(アプリから送信) |
有料サーバーの各社概要
①さくらインターネット
さくらインターネットのレンタルサーバーの特徴は、プランの多さです。
サーバー容量10GBの小さなプランであれば月額129円から始めることができます。
「ホームページが欲しいのでサーバーを借りたいけれど、正直100GBも使わないから勿体無い・・・」という場合にはもってこいのサーバープランです。
もちろん、100GB〜500GBの大容量サーバーのプランもあります。
自分がそのサーバーを使ってやりたいことに合わせて、一番コストパフォーマンスの高いプランを選択できるというのが、さくらインターネットで契約するメリットです。
データのバックアップ体制も整っており、サーバー稼働率は99.99%と非常に安定したサーバーと言えます。
また、さくらインターネットでは、サーバー契約をするとウェブメールサービスを使うことができます。アカウント(メールアドレス)を作り、指定アドレスからログイン情報を入力するだけでメールの確認がいつでも行えますので、手持ちのPCやタブレット、スマートフォンの標準メーラーの設定を行わずとも、どの端末からもメールを確認することができます。
最近ではβ版としてグループウェアが利用できるようになりました。
プラン数 | 5プラン |
利用料金 | 129円/月〜12,960円/月 |
初期費用 | 1,029円〜48,600円 |
サーバー容量 | 10GB〜1060GB |
SSL | ○ |
独自ドメイン | ○ |
FTP転送 | ○ |
クイックインストール | WordPress,EC-CUBE,concrete5,XOOPS Cube,掲示板,メールフォーム,カウンター |
メールアドレス | 無制限 |
ドメイン設定可能数 | 最大20〜無制限 |
②エックスサーバー
エックスサーバーは大容量を売りにしている有料レンタルサーバーです。
私がフリーランスのビジネスとして使っているのも、こちらのエックスサーバーになります。
プラン数は3プランと標準的な数ですが、一番下のプランでもサーバー容量が200GBありますので、容量に気兼ねすることなく色々なことに挑戦できます。
また、サーバー容量が大きいプランになればなるほど、費用対効果が高くなるような料金設定となっています。
バックアップは毎日行われ、サーバー領域のWeb・メールデータは「過去7日分」、MySQLデータベースは「過去14日分」がバックアップファイルとして保管されます。
サーバー稼働率は99.99%で、24時間365日対応のサポート体制も整っています。
エックスサーバーでもウェブメールを使うことができます。いつでもどこでもどの端末でもメールが確認できるのは気軽で使い勝手が良いです。
RAID構成により、非常に高速でアクセス数が多いサイトでも問題なく運用できます。そのため、「最初は別のサーバーでサイトを運営していたけれど、表示に時間がかかるようになってきたのでエックスサーバーに乗り換えた」といった、他サーバーからのエックスサーバー乗り換えを行う方が非常に多いです。
運営するサイトがアクセス数がどんどん増えるタイプ(ブログなど)を想定している場合は、最初からエックスサーバーを選択しておくと、後からサーバー移管を行う手間と費用を節約することができます。
(参考記事:私が数あるレンタルサーバーの中からエックスサーバーを推薦する理由)
プラン数 | 3プラン |
利用料金 | 900円/月〜3,600円/月 |
初期費用 | 3,000円 |
サーバー容量 | 200GB〜400GB |
SSL | ○ |
独自ドメイン | ○ |
FTP転送 | ○ |
クイックインストール | WordPress,EC-CUBE,PukiWiki,XOOPS Cube Legacy,concrete5,Joomla,MODX,Movable Type,Drupal,osCommerce,Zen Cart |
メールアドレス | 無制限 |
ドメイン設定可能数 | 無制限 |
まとめ
あなたが今後ブログやサイトを立ち上げたいと考えているならば、まずは無料サーバーからでも良いので、実際にサーバー契約からサイトを立ち上げることまで経験してみることが重要です。
ネット記事を何百と読むよりも、実際にテストしてみる方が自分にとって必要なサーバー容量はどのくらいなのか、必要な機能は何なのか、といった「対自分」の情報として学べることが圧倒的に多いのです。
あなたが数あるレンタルサーバー会社の中から、自分に最適なサーバーを選択する時は迷って当たり前のことです。
特に、有料サーバーの契約は支払いが発生する分だけ、慎重に精査したいものですよね。
この記事で紹介している4つのサーバーは、私が実際に他にも複数のサーバーでのサイト運営を経験した中で、最終的にたどり着いた有能なサーバーたちです。
この中からあなたがサーバーを選定すれば、問題なく長期間にわたってのサイト運用ができると判断できたもののみご紹介させていただいています。ぜひご参考にしてください。