フリーランスのライターとして働くために必要な基礎知識

フリーランスの中で、ライターとして活動している人は非常に多いです。未経験でも始めやすく、小さい案件であればスマートフォン1つで活動できるという手軽さが人気の理由の1つです。また、ライターは案件数が最も多い職種です。途切れることなく案件を受注することができるため、企業に勤めている方や主婦の方がすきま時間を見つけて始められるという点も人気の理由です。ここでは、ライターとして働くことに興味がある方向けに知っておきたいライター基礎知識をお伝えします。

ライターの仕事概要

フリーライターの仕事は文章の作成・校正を行うことです。
文章を書くにあたって、クライアントからは「文章のテーマ」「伝えたい商品・内容」「キーワード」といった断片的な情報が与えられます。
ライターはこれらの断片的な情報からクライアントの意図を汲み取り、クライアントが伝えたいと思っていることが「伝わる文章」を書くことが仕事です。
クライアントの要望を抽出し、テーマに沿った文章を作り、自分が読者の目線で客観的に読んで校正を行い、クライアントに提出するという一連の流れがライターの仕事の流れです。

ライターに求められるスキル

ライターとして求められるスキルは様々です。
どんな文章を書くのかによって必要な能力は増えたり減ったりしますが、一般的なWEBライティングを想定した時には以下のようなスキルが必要となります。

コミュニケーション能力

まず、クライアントから「何をどう伝えたいのか?」ということを正確に引き出す必要があります。
しかし、クライアント自身が要望を言語化できていない場合も多いので、そういった場合はコミュニケーションを通してクライアントの要望を抽出するということが必要になります。
これは相手に対する親切心だけではなく、「文章が完成して検収を行った結果クライアントからなかなか承認が下りない」というトラブル防止のためにも必要なことです。
相手の要望をうまく引き出すためには、とにかく相手とコミュニケーションをとることが大切です。
会話の中で相手の思考を整理し、誘導することで相手が望んでいる内容を相手の言葉で言語化させることができるのです。

情報収集力

ライターは記事を書く際に、記事のテーマについての知識を蓄えることが必要となります。
自分がそのテーマについての知識が乏しい場合は、書籍を読み漁ったり、場合によっては実物を見たり聞いたりすることで情報収集をする必要があるのです。
収集したい情報を得るためには実物を入手するのか、書籍を読むのか、専門家にコンタクトを取ってみるのか、といった情報収集ツールの適材適所を見極めながらも、どんどん自分の中に正しい情報を蓄積していくことが重要です。
ここで注意したいのが「インターネットでの情報収集」です。
正直、近年webサイトには正誤問わず情報が溢れかえっています。
そして、インターネット上に転がっている情報を引用するだけのサイトも増えています。情報の又聞きは、その情報が本当のことなのかどうかの信頼性がどんどん下がっていくことです。
できるだけ自分自身が経験(使ってみる、セミナーに参加する、専門家の話を聞くなど)し、自分の言葉で表現をすることが一番説得力のある強い文章を書くためには重要なことです。
とは言っても、どうしても書籍や専門家が見つからず、インターネットで情報を探す必要がある場合もあります。
そんな時は、情報を鵜呑みにするのではなく、溢れかえる情報の中から本当に正しい情報はどれなのかを汲み取ることが必要です。

論理的な文章構成を行う能力

文章は、人に伝えるものです。
人に伝えるためには順を追って説明するような文章の流れが必要です。
これを文章構成と言います。文章構成を考える時には、自分の主張ばかりが強く出ては説得力がありません。
しっかりと事実に基づく根拠を示しながら、論理的な文章構成を行うことによって、読者の納得を促すことができるのです。

ボキャブラリー

文章とは、言葉の集合体です。
文章を作るときには、あなたが持っている言葉の中から伝えたいことに適する言葉を使い分けることが必要になります。
1つ1つの言葉をより内容に適した言葉で文章を作る。
これによって、記事で伝えたいことを読者により抵抗なく理解してもらうことができるのです。
そのためにはどうしても多くの言葉を知っていることが必要となります。

客観的に文章を読む能力

ライターの仕事として、文章の校正があります。
その際に、いかに自分が読者の目線になって自分が作った文章を読めるのか、という能力が重要となってきます。
筆者の時は、よりわかりやすく内容が濃い文章にするために、頭の中に予備知識がたくさん詰まった状態で文章を作っています。
しかし、実際に読むのは予備知識を持っていない読者です。
一旦自分の頭の中の知識をリセットして、読者の目線になって文章を読んだ時に何を感じたのか、読者として感じた内容は筆者として伝えたかったことと一致しているかどうかを検証して文章の校正を行いましょう。

フリーランスのライターとして働くために必要な設備

スマートフォン

ライターに必要な設備は非常に少ないです。
すきま時間のお小遣い稼ぎ程度にこなす案件規模であれば、スマートフォン1つあればそれだけで事足ります。
仮にクライアントと直接連絡を取ることになっても、電話やLINE、その他通話アプリを使用できれば支障なく働くことができるでしょう。

パソコン

本格的にフリーライターとして活動するのであれば、パソコンが1台あると良いでしょう。
ブラインドタッチ(キーボードを見ずに画面だけを見て文章をタイピングする方法)ができるようになれば、文章を書き上げるスピードが飛躍的に向上します。ブラインドタッチは特別な訓練は不要です。数をこなすうちに自然とできるようになります。

インターネット環境

文章を書くにあたって、題材についての調査が必要になります。
専門性が高い内容であれば書籍から情報を得るのが最適ですが、広く普及しているような情報や、商品の特徴・口コミといった情報を得るためにはインターネットと書籍を使い分けることも必要になります。
ただ、先にも述べたようにインターネットの情報には誤りも多いので、すべての情報を鵜呑みにするのではなく、情報の真偽を確かめながら情報を得るようにしましょう。

フリーライターの平均年収と作業単価

ライターの平均年収は300万円台と言われています。
ただ、これは副業をしている方やキュレーションサイトのような量産系サイトでとにかく数を出すライターさんも含めた収入になります。紙媒体やコピーライター、ブロガーなど高額案件の担当できるレベルのライターさんになれば、500万円以上の収入を得ることもできます。
各記事における相場は以下のとおりです。(2016年10月現在)

  • ブログ・キュレーション記事:1文字0.1〜0.8円
  • SEO対策記事:1文字0.4〜1.5円
  • 紙媒体の記事:1件数千円〜数万円、1コーナー単位:数万円〜十万円
  • キャッチコピー、ネーミング:1件数千円〜数万円
  • フリーランスでライターとして働く3つのメリット

    需要が多い

    ライターは需要が最も多い業種です。
    書籍や情報サイトへの記事作成はもちろんのこと、WEBサイトでも文章の需要が高いため、ライティングの定期契約の需要数も結構な数があります。
    ただし、こういった定期契約では単価が非常に低いため、文章を量産できる方には向いていますが、じっくり文章を組みあげる方には不向きと言えるでしょう。

    手軽に始められる

    ライター業は、小さな案件であれば未経験の方でも手持ちのスマートフォン1つで始められる手軽さがあります。
    企業勤めの方や主婦の方がすきま時間を活用して活動することもできるというメリットがあります。

    未経験でも受注できる

    フリーランスの仕事探しとしてランサーズやクラウドワークスを始めとするクラウドソーシングサービス(仕事のマッチングサイト)上では、案件を受注するためには実績の有無が重要になってきます。
    通常、デザイン業やシステム開発、その他の業種では未経験者が受注をするためには案件の入札価格を極端に下げないと受注が厳しいという実情があります。
    しかし、ライター募集の案件は経験不問での応募の数も多いため、全くの未経験者でも経験者と同じ単価での受注が可能です。

    フリーランスでライターとして働く3つのデメリット

    単価が安い案件が多い

    近年、キュレーションサイトが普及したことにより、ブログ記事を量産したいというクライアントが増えています。
    こういった案件では、とにかく記事を量産することに重きを置いているため、1件あたりの記事の単価・クオリティが非常に低く設定されています。数をこなさなければ、なかなか安定的に収入を得ることが難しいです。
    高い単価の案件を得るためには、上質な記事の提供にこだわるサイトにコンタクトを取ってみるか、雑誌やレターといった紙媒体の案件を探してみるのがおすすめです

    すべての記事が承認されるわけではない

    量産系の記事ではなく内容を吟味して文章を作る案件では、クライアント検収時に記事の承認がなかなかおりないということがあります。
    修正依頼が度重なると、単価の割に稼働時間がかさんでしまい、次の案件に移ることができず全体収入に影響が出ることがあります。そうならないためにも、事前の要望ヒアリングは慎重に行う必要があります。

    突発的に定期契約が終了する可能性もある

    フリーランスという働き方すべてに共通することではありますが、敵機契約を結んでいる雑誌の打ち切りやWEBサイトの閉鎖に伴い、安定的な収入源として重宝していた定期契約が突然終わることがあります。
    そうなった時にまた一から営業を始めるとなると、安定的な収入が得られない期間ができてしまいます。
    そうならないためにも、フリーランスで働く際には定期契約とは別口として、新規の案件をこなしながら定期契約につながりそうなクライアントをリサーチしておくということが大切です。

    フリーライターの仕事だけで生計をたてられるようになるための考え方

    フリーライターとして生計を立てるには、とにかくより高い単価の案件を担当することです。
    ただ、ライターは人口が多く競争も激しい世界ですので、「どれだけ経験を積んでも単価が上がらない」と悩んでいる方も少なくありません。そういった方は、あなたが書いた文章を読者目線で今一度見直してみてください。
    ライティングの際は、クライアントが指定するキーワードや盛り込みたい内容を聞きながら文章を組み立てていくため、どうしてもクライアントの主張に偏った文章になっていましがちです。
    しかし、それでは読者の反応を置き去りにしてしまいます。
    例として、あなたは広告媒体を見ていて、セールス感が強い広告に対して身構えてしまう経験はありませんか?
    逆に、同じような内容を取り扱う広告であっても、興味を引きつつあえて簡潔に表現されていると気になってしまった経験はありませんか?
    文章でも同じことが起きます。
    クライアントの「売りたい」という気持ちにばかり偏ってしまうと、読者は身構えたり文章を読むのを途中でやめてしまったりします。
    そうすると、文章の先にある本当に伝えたかったことが読者に伝わらなくなってしまいます。
    ライターは「文章を通して読者に内容を伝える」ことが役目ですので、読者の視点を忘れてはいけません。
    読者にとって興味を惹く表現で、読み易い分量・リズムで文章を書くことにより、より多くの人が文章を読んでくれるようになります。
    文章を最後まで読んでくれる人が増えたならば、クライアント側にも反響が出ます。
    商品紹介の文章であれば認知度向上やお問い合わせ数の増加が、情報発信サイトでの文章であればPV数やページ滞在時間が伸びます。
    そうなると、あなたの文章には付加価値がつき、クライアントは「あのライターさんが書いた文章は効果が出るから高い単価を支払ってでもお願いしたい」となり、自分で案件の営業をかけなくてもクライアントから案件の相談が来るようになります。

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